こんにちは。塾長です。
この時期になると、国語の授業で毎年のように感じることがあります。
それは「方言が失われつつあるなぁ」ということ。
中2の「盆土産」という単元でのお話です。
「盆土産」は、地元八戸市出身の小説家・三浦哲郎氏の作品。
東北の田舎町の山村(と思われる)を舞台とした、お盆の二日間のお話です。
文中では、
「~だすけ」
「~だべ」
「んだら」
「食え(けぇ)」
など、南部地方の方言が使われています。
馴染みのある方言、温かみのある文章。
個人的には「教科書に出てくる、好きな作品ベスト5」に入っています。
私は毎年、この単元の授業で生徒たちに問いかけます。
「親しみのある言葉だよねぇ。あったかいねぇ。」
すると、これも毎年のことですが、生徒たちの反応はすこぶる薄いのです。。。
「いやぁ・・・。というか・・・。親しみはないかなぁ・・・。」
「使ったことがありません。」
「親が使ってるのを聞いたことはある・・・ような?」
「どったら(どんな?)は、もはや外国語っす。」
今の子供たちにとって「どったら・どった」はもはや「DOTTARA」なんですね。汗
方言が徐々に失われつつあることは年々感じています。
個人的にその背景を考察したりはしますが、あれこれと物申すつもりはありません。
そもそも、私もある程度しか方言を理解していないですしね。( ^^;)
まして教科書的には「考えるのはそこじゃないだろ!」なんですが、
どうしても考えずにはいられなくなってしまいます。
ちなみに、今回のブログにオチはありません。笑
あえて言うなら
「盆土産」おススメです!!